妊婦の便秘の種類 一過性便秘

一時的な一過性便秘も、妊婦にとっては油断大敵

 

妊娠中に便秘に悩む女性は意外と多いのですが、便秘といっても、その種類は様々です。

 

便秘の種類によって対処法も変わってきますので、まずは、自分の便秘の種類を見極めることが大切です。

 

今回は、様々な便秘の中でも、一時的な便秘である一過性便秘について、詳しくみていきましょう。

 

 

妊婦の便秘の種類 一過性便秘(いっかせいべんぴ)

 

便秘には、様々な種類があります。

 

大きくは、器質性便秘と機能性便秘の二つに分けられます。器質性便秘とは、別の疾患が腸に影響を与えることで起こる便秘です。機能性便秘とは、主に生活習慣の乱れが原因で腸の機能が低下して起こる便秘です。

 

さらに、機能性便秘は、一過性便秘と習慣性便秘の二つに分けられます。一過性便秘とは、その名の通り一時的に発症する便秘のことです。

 

 

一過性便秘の症状

旅行に行くといつも便秘になるという女性も多いのはないでしょうか? このような、突然の環境の変化や、生活サイクルの変化、突発的なストレスなどによって引き起こされるのが、一過性便秘です。それらの突発的な原因により、突然発症しますが、原因となっている事象がなくなると、自然に治っていることがほとんどです。ただ、短い期間とはいえ、妊娠中の女性が、便秘を患うのは辛いものです。

 

しかも、中には、同じような環境の変化が連続して起こることで、一過性便秘を慢性化させてしまうケースもあります。ストレスが原因の場合などは、そのストレス自体を取り除くことが困難なことが多く、一過性便秘から慢性便秘へとなってしまうパターンも多いのです。

 

妊婦の場合は、妊娠による体調の変化や、退職などの環境の変化、つわりなど様々なことが一過性便秘の原因として考えらえます。原因が取り除かれたり、変化に対応できれば、便秘もじきに解消されますが、妊娠の場合、一定期間原因が排除できないこともありますので、慢性化させないように、注意が必要です。

 

 

妊婦が一過性便秘になる理由と対策

 

一過性便秘は、突発的に発症しますが、その原因を取り除いてあげれば、数日で解消することがほとんどです。ですので、まずは、一過性便秘を起こしている原因を探ることが大切です。

 

では、実際に妊娠している女性の声から、便秘を引き起こしている原因と対策を見てみましょう。

 

ケーキバイキングで食欲爆発、そして、お通じは最悪

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25歳 Tさん
妊娠7ヶ月の頃の話なんですが、急に食欲が増して、ある日、突然、どうしてもケーキバイキングが食べたくなっちゃって。それで、ケーキを10個も食べちゃました。体重がちょっと増えすぎてるかなあと思って、ずーっと甘いものを我慢してたのがいけなかったのか、食べ始めたら止まらなくて。最後の方はちょっと胸やけしました。

 

そして、翌日から3日間お通じなし。暴飲暴食はお通じに悪いって聞いてましたけど、本当ですね。

 

妊婦に限らず、暴飲暴食は、一過性便秘の大きな原因です。食べ放題焼肉や、バイキングはリミットがないので、食べ過ぎる危険大です。

 

妊婦の場合は、つわりの後、食べられるようになった途端に反動で過食になったり、体重コントロールで我慢しすぎの反動で過食になったりするケースがあります。妊娠中は、突然、好む味が変わったり、偏食になるという女性も多くいます。食べたいものを食べられないというストレスの反動から過食に走るケースも見られます。

 

あまりにも我慢しすぎて、過食になるよりは、たまには、食べたいものを食べる日をもうけたりして、上手に食欲をコントロールしたいものです。

 

マタニティブルーと便秘のダブルパンチ

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36歳 Kさん
念願の妊娠で、とても嬉しかったはずなのに、3ヶ月に入ったころ、急にいろんな不安で毎日がゆううつで、泣いてばかりの日々が2週間ほど続きました。あの時は、もう自分でも、どうしようもなくて、私なんかが母親になれるのかなとか、そんなことばかり考えてしまって。

 

その時、今まで便秘になったことなんか、なかったのに、便秘になってしまったんです。気分は落ち込むし、お腹は張って苦しいし、あの時は、本当に辛かったです。その後、何がきっかけか、徐々に気分が晴れてきて、泣き暮らすことはなくなりました。今思うと、一体どうして、あんな泣いてばかりいたのか、不思議ですが、あれこそがマタニティブルーなんでしょうね。

 

そして、あんなに辛かった便秘も気分が明るくなったら、いつの間にか治っていました。

 

マタニティーブルーは妊娠中の女性から出産後の女性、誰にでも起こりえる症状です。この時期の女性の体は、女性ホルモンの分泌のバランスが大きく変化するため、その影響で精神も大きな影響を受けてしまう人が多いのです。

 

マタニティーブルーの症状は様々です。無気力になる、毎日しくしくと泣く、イライラしてヒステリー症状が出る等々。2週間程度で、落ち着いてくることがほとんどで、症状が落ち着けば、便秘も自然と解消される人がほとんどです。ただし、情緒不安定が1ヶ月、2ヶ月と続く人もいて、放っておくと、便秘も慢性化してしまいますので、注意が必要です。情緒不安定な時期があまりに続くようなら、周りの人に話しを聞いてもらったり、マタニティーヨガなどの妊婦向けの軽い運動で気分転換するなど、自分なりに気分を変えていきたいものです。

 

また、それでも気分が晴れないという場合は、担当医に相談してみましょう。もし担当医が男性で気持ち的なことは話しづらいと思う時には、助産師や看護師に相談してみるのも良いと思います。

 

喫煙が朝のお通じの友だった私…

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27歳 Aさん
実は、私、喫煙者でした。もちろん、妊娠がわかってからは、我慢しています。でも、私の場合、朝の一本のタバコが、お通じの友だったんです。タバコを吸うとう○ちが出る。もうそれが何年も習慣になっていたんです。だから、タバコをやめられなかったってのもあるんですけどね。

 

それが、妊娠でタバコをやめたとたん、ちゃんと出てきてくれなくなってしまいました。5日も出てきてくれないと、もう苦しくて、困ります。タバコを吸えないイライラも影響しているんでしょうか?

 

実は、タバコを吸わないと排便できないという人は、結構いるようです。中には、タバコをやめると便秘になるから、禁煙できない、という女性までいるくらいです。

 

何故タバコを吸うと排便できるかというと、それはタバコのニコチンの作用です。ニコチンは血管収縮作用があるのですが、タバコを吸うことで、胃腸の血管も収縮し、それが刺激となって、排便を促すと言われています。しかし、それは、タバコを便秘薬がかりに使っているようなもの。ニコチンに依存しないと排便できない状態です。確かに、突然タバコをやめると、ニコチンの刺激がなくなるので、便秘になる人も多いかもしれません。でも、ニコチンが体から抜けていく過程で、ニコチンなしでも排便できる体質に変わっていきますので、ここは我慢のしどころです。

 

妊娠中の女性であれば、タバコはお腹の中の赤ちゃんのためにもやめたほうがいいのです。突然の禁煙は、体に、そして精神的にも大きなストレスとなり、一時的に便秘を引き起こしてしまうかもしれませんが、なんとか1ヶ月頑張ってみてください。ニコチンが抜けていくにしたがって、タバコなしでも排便できるようになるはずです。

 

つわりとともに去って行った便秘

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24歳 Sさん
つわりの時期は食べれない、上からは吐く、そして、下は出ない。本当に苦しい1ヶ月でした。ポテトチップでなんとか乗り切りましたが、たいした量は食べてないし、便秘もひどくて困りました。あの時もお肌までガサガサになって大変でした。

 

でも、つわりが終わって食欲が戻ったら、お通じもちゃんと復活しました。

 

つわりの時期は、ひどい人になると、ほとんど食べられない日が1週間、2週間続く人もいて、そうなるとどうしても便秘を引き起こしてしまいます。つわりは病気ではないので、収まるのを待つしか方法がありません。

 

なるべく、ちょっとずつでも、食べられるものを食べるようにしましょう。また、脱水症状を起こしがちなので、十分な水分補給をしてあげましょう。またあまりにもつわり症状がひどく、水分さえも十分にとれない時には早めに担当医に相談をしましょう。点滴をしたり、時には重症悪阻で入院したりということもあります。無理はしすぎないようにしましょう。

 

水分の大切さを実感した高速道路渋滞

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28歳 Yさん
妊娠7ヶ月の時、お盆休みに私の実家に夫婦で移動した時のことです。いつもならそんなことないのですが、その時は事故渋滞に引っかかってしまって、3時間の渋滞。いつもなら1時間の道だったし、まあ、喉が渇けば、その辺で買えばいいでしょうと思って、たまたまドリンクを持たずにでかけちゃったんです。しかも、私、妊娠してからトイレが近いので、出発前も飲みものは控えていたんです。

 

さらに、あの日は暑かった。渋滞して、止まったままの車、車内のエアコンの効きも悪く、暑いは、喉は乾くは、最悪の状態。軽い脱水症状で頭痛と吐き気でその日は実家に着いた途端に寝込んでしまいました。そして、翌日と翌々日、見事に便秘です。車でお出かけなら飲み物は絶対に持参をそれから忘れないようにしています。

 

妊娠中の女性は、妊娠以前に比べて、より多くの水分を体が必要としています。それは、お腹の赤ちゃんにも大量の水分が必要だからです。そのような状態で、水分の補給が十分になされないと、この方のように体が脱水症状を起こしてしまうこともあるのです。このような急激な脱水状態は、一過性便秘を引き起こす大きな原因になります。脱水症状を起こしてから水分を補給しても、もう手遅れで、回復には時間がかかりますので、一過性便秘を予防するためにも、脱水症状を起こさないように十分な水分補給が必要です。

 

また、何時間も同じ大勢でいることはお腹の大きい妊婦にとって苦痛でもありますし、足のむくみやお腹の張りの原因にもなりやすいです。特にお盆やお正月には長時間の移動を余儀なくされることもあるでしょうが、無理をしすぎて便秘や早産を引き起こしてしまっては大変です。妊娠期間中は何事にも無理をし過ぎないようにしましょう。

 

子どもの急病で寝不足になってしまって

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31歳 Fさん
2回目の妊娠でつわりも軽く、順調にマタニティライフを送っていました。でも、妊娠6ヶ月くらいの時、3歳になる長女が夜中にお腹が痛くて大騒ぎした時がありました。下痢で何度もトイレに行かなくてはならなくて、その度に、私も起きてトレイにつきあい、その日はほとんど、まとも眠れませんでした。

 

翌朝も娘を病院に連れて行ったりバタバタで、ほっと一息つけたのは病院から帰って、長女が寝付いた午後遅く。さすがに寝不足でフラフラです。さらに、その日から3日間いつも快便の私なのに、お通じがなかったんです。便秘症の姉に言わせれば3日なんて便秘のうちに入らないそうですが、普段、便秘にならない私には3日でも十分、きつかったです。

 

上の子の世話をしながらのマタニティーライフは最初の妊娠よりもしんどいかもしれません。でも、長女の昼寝時間は自分も一緒に休むなど、工夫しながら、乗り切るしかないですもんね。2人目、3人目の妊娠の場合、上のお子さんの世話をしながら、マタニティライフを送ることになります。妊婦でありながら、ママの仕事もこなさなくてはならず、昼間、体がだるい時でも、なかなかゆっくり横になることもできないでしょう。

 

妊娠初期は、体が大きく変化する時期で、一日中眠くてしかたないという女性もいます。この時期は、安静が必要な時期なので、なるべく体を横にしてあげる必要があります。ただ、子育て中の妊婦の場合は、そうは言っても、小さな子どもの世話で十分に休めないことも多いでしょう。また、臨月が近づけば、大きくなったお腹の重さや圧で、寝づらくなるために、睡眠不足になることがよくあります。

 

子どもが寝ている時間に家事をするのが効率的ではありますが、ここは、子どもが寝ている時間は一緒に寝るなどして、自分の体を休めることを優先しましょう。

 

外出禁止の2週間で便秘に

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32歳 Cさん
妊娠初期に少し出血が見られたので、検診に行ったら、2週間安静にして再度検診にくるように言われました。外出はもちろん禁止。家にいる間も最低限の家事以外は横になっているようにということでした。テレビを見たり、雑誌をめくったり、スマホでラインしたりして、それでも、1日が長かったですね。でも何かしていないと、赤ちゃん大丈夫かなって、よくないことを考えてくよくよしたり。

 

普段便秘になることがない私も、その間、便秘になってしまいました。その後出血もなく、2週間後の検診でエコーをしたら、赤ちゃんは順調だったので、外出してもいいということになって、そうしたら、自然に便秘も治っていました。

 

流産や早産の危険がある場合は、安静にしていなければならなくなります。普段、活発な人ほど、家で安静にというのは、辛いものです。そのこと自体がストレスになるし、動かなければ食欲もわかなくなりますし、運動不足にもなります。その上に、赤ちゃんは大丈夫なのかという精神的なストレスもかかります。

 

でも、お腹の赤ちゃんのためにもなるべく、ゆったりとした気持ちで、休むしかありません。赤ちゃんの名前を考えてみたり、スタイなどを手作りしてみたり、今しかできないことをやってみましょう。また、掃除や炊事など家事を思うようにこなせないことも気にしすぎないようにしましょう。主人に家事を協力するなどしてもらって、あまりくよくよせずに、過ごすようにしましょう。

 

それから特に一人目の場合、男性には妊婦の状態というのが理解できていないこともあります。すると、絶対安静という状況が、ただの怠けと捉えられてしまうこともありますので、ご主人に自分自身の置かれている状況をしっかりと説明し、理解してもらうことが大切です。

 

 

まとめ

 

一過性便秘は、突然の環境の変化や生活習慣の変化で起こる一時的な便秘です。普通は、その原因となっているものが排除されれば、便秘も自然に治ることがほとんどです。ただ、妊娠中の女性の場合、妊娠を継続する必要があり、簡単にその原因を取り除けない場合もあります。

 

それから一時的な変化やストレスでも、何度も同じような状況が繰り返されると、便秘も慢性化しかねません。慢性化した便秘は、悪化すればするほど通常の状態に戻すのが大変になります。

 

一過性便秘は、便秘の初期段階とも言えますので、早めに解消したほうが安心です。

 

妊娠中は、胎児への影響なども心配されるため、気軽に下剤や浣腸などの便秘薬に頼ることは避けましょう。また下剤や浣腸の常用は便秘を悪化させる原因にもなります。

 

ですので、少々の変化では便秘にならないように、日頃から腸内環境を整えることが大切になってきます。

 

 

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